ドローン撮影に必要な機体の仕様
ボートや徒歩では入れない河川の区域の撮影では、ドローンが有効な撮影手段になります。屋外でドローンを使って撮影する場合、航空法などの様々な規制があり、それらを踏まえて機種を選定します。河川の撮影で必要なスペックを想定してみました。
- 飛行時間
- カタログ値で25分以上は必要になります。機体に360°カメラを装備して(ぶら下げて)飛行させるため飛行時間はだいぶ短くなります。
- リモートID
- 現在の航空法だと、100g以上のドローンを飛行させる場合、リモートIDによる機体の識別と機体の登録が必要です(2022年6月以降から義務化)。リモートIDがドローンの機体に装備されているものがほとんどですが、数年前のものは装備の義務がなかったため、中古や古い機体を購入する場合は注意が必要です。
- 最大離陸重量
- 撮影する際は、ドローンに360°カメラをぶら下げて撮影する必要があります。その為、カメラ +αの重量がドローンに加算されます。メーカーのホームページなどには、安全に飛行が可能な最大離陸重量などが記載されています。今回購入したドローンでは、メーカーが推奨している最大離陸重量の範囲内での運用は困難でした。一方、実際に装備して飛行させた状態では、比較的安定して飛行できている様子でした。
目次
必要な手続き
ドローンの機体登録
- ドローンの重量が100g以上であることを確認する
- ドローンにリモートIDが装備されていることを確認する
- 100g以上かつリモートIDが装備されている場合は、DIPSから操縦者登録と機体登録を行う
- 100g未満の場合は、機体登録は不要
- 100g以上かつリモートIDが装備されていない場合は、別売りのリモートIDを購入して登録を行う
ドローンの改造申請
- 上記の機体登録が完了している
- ドローンに360°カメラを接続するためのアタッチメント等を準備する
- カメラ以外に必要な装備を確認する(GPSアクションリモコン等)
- 全ての機材が装着された時の重量を測定し、写真を撮影する
- DIPS2.0から機体改造の登録を行う(機体重量、改造後の写真が必要)
河川管理者の確認
- 撮影を行いたい河川の管理者を確認する
- ドローン撮影が禁止されているか確認する
- 禁止されている場合は、管理者に飛行許可をもらう
- 以下のサイトには、河川管理者の詳細が貼られていて参考になります。
航空局への申請の要否確認
- 撮影方法が以下の内容が含まるかを確認
- 飛行禁止空域の飛行
- 空港周辺の空域
- 地表または水面から150m以上の高さの空域
- 人口集中地域の上空
- 目視ができない状態での飛行
- 人や物件から30m未満での飛行
- 人が集まる上空での飛行
- 危険物を輸送するための飛行
- 物体を投下するための飛行
- 含まれる場合は、航空局へ申請を行う
コメント