黒山三滝(越辺川支流三滝川・埼玉県)を撮影しました

2025年3月2日

黒山三滝
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黒山三滝

埼玉の秘境！黒山三滝

　黒山三滝（くろやまさんたき）は、埼玉県入間郡越生町にある県立黒山自然公園内の、男滝（おだき）、女滝（めだき）、天狗滝（てんぐだき）の三つの滝の総称です。この地は、古くから山岳信仰の霊場として知られ、修験者たちの修行の場でもありました。室町時代には山岳宗教修験道の拠点として開かれ、広く信仰を集めたと言われています。また、江戸時代には、江戸吉原の副名主であった尾張屋三平が、男滝と女滝を男女和合の神として紹介し、吉原の信仰を集めたとされています。

黒山三滝の歴史

　黒山三滝は、室町時代に山岳宗教修験道の拠点として開かれ、多くの修験者が修行を行った場所です。滝周辺にはいくつかの宗教施設が作られ、修験者たちの修行の場として知られていました。また、尾張屋三平が男滝と女滝を男女和合の神として紹介したことで、江戸の吉原でも信仰を集めました。現在も、黒山三滝の入り口付近には、三平が建てた道標が残っているそうです。

　1950年には新日本観光地百選の「瀑布の部」で第9位に選ばれ、1951年には黒山三滝を中心とする広い地域が県立黒山自然公園に指定されました。また、2000年には、埼玉新聞社の「21世紀に残したい・埼玉ふるさと自慢100選」にも選出されています。

黒山三滝の魅力と楽しみ方

　黒山三滝の最大の魅力は、四季折々の美しい景色を楽しめることです。春は新緑、夏は清涼、秋は紅葉、冬は雪景色と、それぞれの季節で異なる表情を見せてくれます。特に秋の紅葉は見事で、滝と紅葉のコントラストは息をのむほどの美しさです。11月下旬頃には見頃を迎え、多くの観光客が訪れます。男滝と女滝の下には夫婦橋があり、そこからの眺めは絶景ポイントとして人気です。

男滝（おだき）: 高さ11mの滝で、二段構造の上段部分を流れ落ちます。
女滝（めだき）: 高さ5mで、男滝の下段に位置し、夫婦橋から眺めることができます。
天狗滝（てんぐだき）: 高さ14mで、男滝・女滝とは少し離れた場所にあります。霊山に天狗が住むという伝説から、この名が付けられました。

　滝周辺はハイキングコースとしても整備されており、滝の音を聞きながら森林浴を楽しむことができます。また、黒山三滝はパワースポットとしても人気があります。特に天狗滝は開運の御利益があるとされ、男滝と女滝は縁結びの御利益があると言われています。滝つぼまで降りて水しぶきを浴びると、さらにパワーが強まるとも言われています。

　黒山三滝は、越辺川（おっぺがわ）の支流である三滝川（さんたきがわ）に流れ落ちています。この水は、三滝川を経て一級河川の越辺川に合流し、さらに埼玉西部を流れ、都幾川や高麗川の水を集めながら入間川に合流していきます。

黒山三滝のイベント

　毎年7月の第一日曜日には、黒山三滝滝開きが行われます。この祭りは、天狗を先頭に、山伏や滝乙女などの行列が熊野神社から男滝・女滝までを行進する「道中参進」や、男滝・女滝の前で「滝清めの儀」、「山伏の滝入りの儀」などが行われる、古式ゆかしい儀式です。一般見学も可能ですが、2021年は新型コロナウイルスの影響により関係者のみで開催されました。