Google Street View Trusted Photographers(FB)からのお便り
コミュニティの方々の知恵をお借りする
Steet View Studioにはヘルプからコミュニティに質問ができる窓口があります。私はそこでいくつかの質問をした際に、Facebookにもプロフェッショナルが集まるコミュニティがあるよ、と誘われました。早速、参加させていただき、今回のタイムラプスに関する質問を書かせていただきました(恐らくコミュニティの皆様には初歩的な質問だったかもしれませんが・・・)。
そこで、Dean Zwikel氏から、UL2GSVというツールを紹介してもらいました。(たぶん)メンバーシップで使用が可能な、GSVのための色々なツールがセットになったソフトウェアです。その中に、TL2VIDというものがあり、まさに今回の目的のために設計されたツールでした。ちなみにDean Zwikel氏はとても親切な方で、DMで質問した際にも丁寧に回答してくれましたよ。
使ってみたい方は、Dean Zwikel氏に、Facebook Messenger で連絡を取るか、グループへの参加を申請して、ダウンロード・リンクを送ってもらいましょう。下の表が、UL2GSVに含まれるツールたちです。真ん中あたりにTL2VIDがありますね。

UL2GSVを使ったファイルの編集
全部英語ですよね・・・
私はMacbookを使用していますが、UL2GSVのInstructionは基本的にWindows向けに書かれています(しかも英語です・・・、当たり前か)。当然、Macでも動く.dmgファイルも配布されていますが、Macの操作自体おぼつかない自分は、丸1日かけてやっと動かせるようになりました。慣れている方なら15分ぐらいなのでしょうが。
Street Viewのブログでよく拝見する”Toyo’s official blog“さんでも、UL2GSVの利用方法について記述がありますので、詳しくはそちらをご覧ください。
UL2GSVのインストール、利用方法については別の機会に詳述したいと思います。今回はTL2VIDの利用の流れだけを簡単に記載します。
_normalファイルの書き出し
GPS情報が動画内に含まれるタイムラプスファイルを用意します。今回は、Insta360 one X2(5.7K, 0.5s)とGPSアクションリモートで撮影した.insvファイルです。まず、このファイルから.gpxを作成します。「INSV2GPX」に変換したいファイルを投げ込みます。すると、元々のファイルのフォルダに、同じファイル名の.gpxファイルが作成されます。

次に、Insta360 studioを使って360°動画(.mp4)で作成します。すでに.gpxファイルは作成されていますので、「gpxファイルの書き出し」にはチェックは不要です。作成された.mp4ファイルはINSV2GPXで生成された.gpxファイルと同一のフォルダに保管する必要があります。

生成された.mp4ファイルはタイムラプスモードで作成されたものですので、30fps(動きが速い)動画の状態です。これまではこの状態でSVstudioにアップロードしていたわけです。次に、このタイムラプスの動画を、2fpsに変換します。「TL2VID」に.mp4ファイルをドラッグ&ドロップするのですが、プログラム名を「TL2VID -i 0.5」に変更しましょう(たぶん、このやり方はソフトウェアのInstructionとは異なっているかもしれません)。詳細は、UL2GSVのreadmeをご確認ください。

すると、ターミナルが動き始めて末尾に_normalと追記されたファイルが生成されます。これこそ、私が探し求めていたタイムラプス動画が変換された2fpsの動画です!嬉しい!

この末尾が”_normal.mp4″になったファイルと、.gpxファイルを使ってSVstudioで投稿してみました(UL2GSVでも投稿できるようですが、そんな余裕はない!すでにできていることはできている方法でやってしまう!)
検証
Insta360 X2(TimeLapse, 0.5s), GPSアクションリモコンで撮影
前述の通り、Insta360 X2で撮影したタイムラプス動画(.insv)から.gpxファイルを抽出し、.mp4ファイルを作成してTL2VIDで変換して、GSVに投稿した結果が以下のとおりです。きたーーーーーー!
今までは非常に短い青線が地図上に引かれて処理が失敗するというタイムラプス撮影でしたが、撮影した距離がそのまま青線となって表示されています。

UL2GSV(TL2VID)を使用しない場合のタイムラプス撮影時の出力は、以下のようになっていました。元々が同じファイルですが、適切な位置情報が出力されていないことがわかります。

動画自体の違い
TL2VIDで変換する前後の動画は以下の通りです。
TL2VID変換前
TL2VID変換後
TL2VID変換後は非常にゆっくりとした動画になります。動画の再生時間が変換前が7秒であるのに対し、返還後が1分54秒になっています。
ちなみにTheta Xの8K, 2fpsもTL2VID変換後のような動画として保存されています。
ストリートビュー
特に処理に時間もかかることなく、ストリートビューに表示することができました。
まとめ
Insta360 X系でタイムラプス撮影で投稿が可能
UL2GSVのTL2VIDを使用することで、Insta360 X系のTimeLapse動画をGSV投稿用のファイルに変換できることがわかりました。
GPS情報の取得方法はもう少し理解が必要
上の動画を撮影した際に、iPhoneのGPSログアプリでも同時に測位していたので、変換後の動画とログアプリの.gpxファイルで投稿を試みましたが、処理が正常に完了しませんでした。動画自体に埋め込まれたGPS情報以外では、うまく処理ができない場合があるようです。動画自体以外のGPS情報でも投稿ができるようにしたいので、今後の検討課題とします。
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